匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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(大通りに出ても道路を走行する自動車の姿はなく、それどころか外から店内を見ても人一人いない。いつもと同じ景色、しかし徹底して人の気配がないことに気付くと歩みを進めていた足は段々と早歩きになり、今では走り出していて。静か過ぎる夜、自分の靴音しか聞こえない空間、先程確認したスマホは圏外で外部と連絡は出来ない。「一体どうなってるの……」呟きは夜気に吸い込まれ、返ってくる答えもない。しかし考えあぐねていたその瞬間、唐突に近くでガラスの割れる派手な音が響き、振り返れば燃えるような赤が地上へと降り注ぐ様を視界に捕え。一体何が起こっているのか。右往左往していても仕方ないと腹を括りひとまずそちらへと向かって。近くの廃屋に誰かが入る様子に気付けば、ゆっくりと慎重に歩いて行き。そして薄暗い中で見知った顔を見つければ目を丸くして「上月、さん……?」本人か確認するように恐る恐る足を踏み出して。相手が腹部に酷い刺傷を負っていることに気付くと慌てて駆け寄り「どうしたのっ? 怪我してるわ」悲痛に顔を歪めて「待って、救急車を――」呼ぶからと言おうとするもスマホを確認しても圏外のまま。そういえばここに来る間も人は誰もいなかった――。呆然として、しかし手当てをしなければ、どうにかしなければと頭で考えており)
( / とても気付きやすい描写に感動です……!会うタイミングのご配慮ありがとうございました!
また長々と書いてしまいましてすみません。文章量はお互いやりやすい量で回せたらと思っておりますのでお気になさらずやりやすいようにしていただけたらと思います。また何かありましたら遠慮なくお声掛け下さい……!)
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