百鬼夜行絵巻（シナリオ選択制／物語性重視／中ロル～）

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何と三人もか……。
(木こり、猟師、茶屋の息子。冬の終わりから春先までの短い期間に三人もの人間が滝で怪死を遂げたという事実に思わず驚きの声が溢れ、眉間に皺を寄せる。続けて権太郎の言葉を受けて語り始める藤吉を見遣り、やがて大体の事情が飲み込める頃には神妙な顔つきになっており)

おおよその話は分かり申した。……む、顔をお上げくだされ。
そのような恐ろしい場所にご子息が通っているとなれば、権太郎殿も気が気ではありますまい。
どこまでやれるかは分からぬが、手をお貸し致しましょう。

(滝に潜む存在と対峙する事になるやもしれず危険は伴うが、身元も知れない自身をこうして受け入れ頼ってくれる彼らの助けになるのならば、少しでも力を貸したい。頭を下げる権太郎の肩に手を添え協力を申し出ると力強く頷いてみせ。ふと、お茶の出来上がりを心待ちにしているらしい藤吉の様子に気付けば、己は立ち上がると二つの湯呑みを持って戻ってきて。熱くなった鉄瓶の持ち手に布巾を巻きつけ湯呑みに中身を注ぐと、白い湯気と共に琥珀色の液体が満ちていく。それは山で摘んだ薬草を混ぜ合わせ乾燥させたお茶で、癖もなく程よい甘さとまろやかな味わいを特徴とし。「さあ、冷めぬ内にどうか。気分が落ち着きますぞ。」と、入れ立てのそれを各々の前に差し出しにこやかに勧め。己はというと早速出かける準備を整えようかと、先ずはこの事を己に憑いている守護獣に伝えるべく名を呼んでみては)

では、さっそく準備を……と言いたいところですが、まずはこの事を同居人に伝えておかねば。
ーー桜蘭、出ておいで。


(/すみません！ここで桜蘭さんを呼んでみました。呼び出す際はこんな感じでいいのか不安ですが、間違いや気付いた事が有りましたら遠慮なくお知らせ下さい！)