百鬼夜行絵巻（シナリオ選択制／物語性重視／中ロル～）

>>43 源三


『 ……ふむ、曰く付きと言えばそうだろうな。始めは大寒を過ぎた頃か、もう二月程前のことだ 』

(子息が通い詰めていると云う滝について質問すれば、重々しい声音で相手はその様に切り出し。丸っこい瞳の上の太めの眉を顰め、徐に腕組みすると、続けて『 あの滝ではもう３人死んでいる。最初は木こり、次が猟師、最後がうちの向かいの茶店の息子。全員が溺死だ。確かに元は丁度良い処にあるものだから、遠方から来た者もよくよく足を休めていたが 』と述べ。すると、暢気に今か今かといった雰囲気で、八つ刻を待つ子どもの如く鉄瓶の様子を伺っていた若者が顔を上げ、床屋の旦那とあばら家の主を交互に見た後、

事も無げに「それだけじゃないですよね？ 俺は木こりの重兵衛さんが亡くなってから、夜にあの滝の辺りに行くと、何処からか不気味な泣き声が聞こえてくるようになったって話も聞きましたよ。」と言って、それからまた鉄瓶の茶葉を気にしてチラチラと見つつ「気味が悪いんで、最近じゃ誰も近付かなくなったって噂でしたけれどね。」と続け。若者の話がそこで途切れると、床屋の旦那は拱いていた腕をほどき、自身の顎の下に片手を当て『 俺はただの流言だと思ってたんだがな 』と呟くように言えば、あばら家の主に真剣そうな、或いは何処か困った風の眼差しを向け、胡座を組んでいる自身の両膝に手を付き、ぐっと頭を下げて)

『 兎に角そういった事情でな。夜歩きを咎めたところ、息子の燕治とはすっかり険悪だ。俺の言うことなんて聞きやしねぇよ。滝に行ってるというのも、近所の者に尾行を頼んで漸く分かったんだ。当の本人はそれすら認めねぇ。本当に化け物が関わっているなら俺一人の手には負えないし、お礼はするから、ちょっと調べてくれやしないだろうか 』



(/ 分かり難いとか全くです!!いつも情景の浮かぶ、綺麗で素晴らしいロルで惚れ惚れしています…!!一度背後は引っ込みますが、何かあれば、是非お気軽にお呼び出し下さい/蹴り推奨)