百鬼夜行絵巻（シナリオ選択制／物語性重視／中ロル～）

かどっ……！お前さんは俺をなんだと思ってんだ。

(自分からふざけておきながら、双睛が見当違いな返答をすると心外そうに吹き出して。そのまま皺のない薄い顔を気にせず歪ませ、さぞ楽しそうにクックッと笑いながらも「幼子じゃあねえんだよ」と双睛を横目でじろりと軽く睨み。その後、当たり前のようについてくる彼に言及することなく、脳内でそっと朝食の予定を鶏出汁の旨い蕎麦屋から変更しておく。関係を問われれば契約相手、譲っても腐れ縁がせいぜいと言った相手だが、その気持ちの良さと愛嬌は好ましく感じており、共に過ごす時間は心地よくて。なんて、本人にこそ言わないが。)

……ははァ、やっぱり"トシ"かね。老眼まで進んできやがった、俺にゃアレの尾が2本に見える。

(猫の鳴き声に何気なくそちらを振り返る。尾の多いその姿に目を丸くし声を上げると、態とらしく目をこすって見せ。だが勿論、老眼どころか生まれつき人より良いその目は、かの生物がそちらの類のものだと言うことをハッキリ認識しており。いつものように軽薄に冗談を口にしているようで、腕を組み数珠の入っている袂をそっと摩るのは警戒する時の癖である。千切れた様な赤い首紐は目に付いたが、幼い頃から"見える"だけの無力さが余計な危険を招いた経験は数知れず、特に悪さもしていない様子であれば無闇に関わらない癖がついている。勿論、依頼でもあれば別だが。それ故に、隙間に消えていった三毛猫を後目に腕を解けば、特に進行方向を変更することも無く。一応、人ならざる同行者である双睛をチラリと様子を伺うように眺めて。)

鯉なんかよりよっぽど珍しいものも見たし、そろそろ飯にすっかい？

( ／ 蹴り推奨のところを失礼致します。猫又さんへの反応は2を選択させていただきました。分かり辛くて申し訳ございません。特に双睛君が行動を起こすことがなければ、お堀を省いて飯所、その後相談所に行くと思われます。飯所のやり取りについては特に考えておりませんので、場面転換をされる場合は相談所まで飛ばしていただいて構いません。どうぞ宜しくお願い致します。 ／ 蹴可)