○ 花札 2021-02-10 22:57:13 |
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赤葦 京治
必ず戻ってきますから、ここにいてくださいね。 ( 握り返してくる手が心なしか震えているように思えた。嘘をついている感じはしない、だとしたら、彼女も混乱しているはずだ。そんな中1人にされたら不安だろう。だからといって練習を放り出して彼女についていることもできない。不安を取り除くことはできないだろうし、自分に何かできるとも思えない、でも、こうして出逢ったのには理由があると思ってしまう。一言、まるで約束みたいに優しい声で。その後は背を向けて練習へと向かう。一年生だろうか、後輩に声をかけ彼女へ椅子を出させる。そこにいろ、とでもいいたげに振り返って目配せをして )
鳴瀬 理央
はい!ありがとうございます。 ( カタコトの敬語が何とも彼らしい。原作と何ら変わらないその姿に悶絶しそうになるが、ぐっと堪える。目の前に推しが存在している割に、自分は意外と理性を保てている。と、思えば笑いを堪えている姿にまたも胸打たれる。それが、例え自分の変な部分であるとしても。彼からの提案に勿論頷く。何を言おう一文無しなもので、彼の助けなくては生きていけそうにない。大きく首を縦に振り一歩彼の方へ歩み寄り 「 鳴瀬理央です。お世話になります、黒尾サン! 」 軽く自己紹介をし路地を抜けようと歩き出して。その度濡れた靴下が気持ち悪いが靴がない以上しょうがない、自分の後ろにいる黒尾へ振り返り ) ラーメン、食べたいです!
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