○ 花札 2021-02-10 22:57:13 |
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赤葦 京治
___。ちょっと、整理させてください。 死んでしまった反動でトリップ…、あまり現実的ではないですが、 本当 なんですよね? ( 所々彼女の発言には不可思議なところがあるのはわかっていたが、ここまで来るとあまり現実的ではないことに頭を悩ませる。笑顔を浮かべたり、大きなリアクションをしたりと、その様子から彼女はかなり素直な人なのだということを推測する。だからこそ、彼女の言うべきことに嘘偽りがないことはわかる。それでも信じ難い、どうしたものかと顎に手を当て考えて。 そんな自分の悩みなどどうでもよさそうに後ろから大きな声が聞こえてきた。「 あかーし!!練習はじめるぞ! 」他の部員がその様子に頭を押さえる中、自分は何となく我が主将の考えが見えたような気がした。「 彼女をどうするんだよ、アホか 」なんて同級生にどやされている彼を横目に、今までの難しそうな顔が嘘みたいに軽く笑いかける。彼女に目線を合わせるべく下ろしていた腰を上げて、彼女へ手を差し伸べて ) うちの主将が練習したいみたいなんで、取り敢えず見ててやってください。 終わったらまた詳しく話聞かせてください、俺たちにできることがあればお手伝いしますから。
鳴瀬 理央
あの、助けてくれませんか。 ( 悩ましそうな顔やにこやかな顔、彼の顔はやっぱり自分の推しのもので一生拝んでいられる。しかも、原作よりも色気が増している。ハイキュー好きの友人に微かに聞いた話では、自分が未だ手にしていない巻には登場人物達の未来が描かれている、というではないか。ネットサーフィンなんかしていると、不意にネタバレ画像が目に飛び込んでしまって数名の未来は既に見てしまっていた。でも、目の前にいる推しの未来はまだ拝めていなかった。だからこそ、ここにいる彼が自分の知っている彼とは違って見えるのだろう。まあ、そんなことは今考えるべきことではない。彼が自分の質問に答えてくれると「 ええ、勿論。スカイツリーですよね 」知っている名所を挙げ自分の知識を披露する。このまま彼と離れてしまうのは嫌だ、兎に角何が起こっているのか解明するためにも今はこの状況をどうにかしなければと思い浮かんだのが、ストレートな助けの要請で。びっしょりに濡れたスカートに触れながら彼を見上げて ) 服、汚れちゃって。あと実は、お腹空きました。
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