匿名さん 2021-02-07 17:15:29 ID:15337758d |
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(窓辺で翼を羽ばたかせ、入れてくれとばかりにキーキー鳴くコウモリに気付いては、鍵を外し、お望み通りに中に引き入れ。コウモリの足に付けられたリングを外すと、中に入っていた手紙の内容は下記の通りであった。遂に時が来たんだなと思うと、コウモリの頭を優しく撫で、それから外に帰してやり。)
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親愛なる戦士○○へ
勇者の一行がそちらに向かった。
今回の者は強い。
我が教会としても、最大限の祝福を与え、自信を持って送り出せるほどだ。この話が何を意味するかは当然分かるな?
先代が貴殿に宝具の番を頼んでから、長い時間が経った。それまでに貴殿を倒せるほどの力量を持った勇者は現れなかった。
だが、今回は違う。100年に一人もいない逸材を4人揃えたパーティだ。きっと、貴殿も今回こそは叶わないだろう。貴殿はいよいよ、いずれ打ち破られる試練としての役割を終え、天におわす、我らが主神の元に帰ることになるだろう。
もしも、この世に未練があるのなら、今のうちに済ませておくといい。慈悲に富んだ我々からの最後の助言だ。健闘を祈る。
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