一見さん 2021-02-07 07:28:49 |
通報 |
夏原先生も興味を持って頂ければ嬉しいわ。
では、父から送られてきた手紙をお見せします。(茶封筒から、折り畳まれた手紙を取り出し、テーブルの上に丁寧な手遣いで広げて阿笠達に見せる。安藤の父親が書いたと思われる字は達筆な筆使いで、厳かな人物であることを思わせるようだった)
最初は時節の挨拶から始まって、それから、先月のオペラコンクール入賞の御祝辞をくださったの。続けて、今回は特別にコレクションの中でも自慢の絵を献ずる、と手紙でおっしゃっておりました。
…そうです。1枚目はいつもと変わらず、お父様らしい書面でした。…(彼女は少し戸惑った表情をして阿笠を見つめ)
(ここまで聞くと単なるありふれた事象だ、彼女の話はどのように展開されるのだろう…と家頭は目を閉じて黙し)
トピック検索 |