不治の病なんて自分には関係ないって思っていた。けど、いざ自分がその立場になると笑っていられないものなんだな。まだまだ生きていたいと思っていてもそんなこと許されない。
神さま、オレは何かしたでしょうか?
そう聞いてしまいたくなるほど、己の呆気ない人生に絶望しか抱けなかった。悔しくて苦しくて悲しくて、いろんな感情が渦巻いてどうしようもなく涙が零れる。
嗚呼、次生まれ変わるならばおじいちゃんおばあちゃんて呼ばれるまで生きていたいものだな―――
んでもって気がついたら、よく分からない場所に座っていた。天国にでも来たのかな、なんて安易に考えていた目の前にそれはそれは眩しい光を放つ丸い何かが浮かんでいた。そしてソイツは俺に向かって不穏な事を言ってのけた。
『私の代わりに人類を滅ぼして欲しい』
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