一見さん 2021-01-22 19:19:42 |
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「…あ~…これココア?ウォード用に置いといてやろ…。」ノーマンは雑誌の隙間から目線だけをカップに遣ると右手だけでカップを机の端へと移動させる。その後しばらく低い声で苦しそうに唸った後ふと雑誌を元々あったデスクの上に戻すと起き上がり、不機嫌そうな表情のままで机の上に閉じてあったノートパソコンの電源を入れ、かたかたとキーボードを忙しなく叩いて依頼と書類の整理を手早くこなす。「……ああそうだ、クラックくん。事務所のドアの上にあそこに置いてある黒板消し挟んどいてよ。ただでさえ白いアイツの頭真っ白になってるとこ見て爆笑してやるからさ。」仕事のついでと言わんばかりに子供のような悪戯の指示を出し、押し殺したような笑い声を上げる…共鳴するようにガンベルトで彼の太腿辺りに留められている二丁拳銃がかたかたと小刻みに揺れる。
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