お嬢様辞めました【NL】

マジか…俺も結構早い方だと思ってたんだけどな
(自身も朝早く出勤し、遅く帰ってくる所謂社畜にカテゴライズされる人間、起床時間もかなり早い方だという自負があったがそれを上回る起床時間が習慣化していると聞けば軽く目眩がして「コーヒー淹れるけど飲むか？」気を取り直し朝食の用意をしてくれているという相手に電気ケトルでお湯を用意しつつ問いかけて)

>直輝さん

あ、でしたらカフェオレにして頂けるとありがたいです。(そういうと料理を皿に盛り付けながら直輝さんは今日もお仕事ですか？と尋ねて)

まあ、悲しいかな生きていく為に労働は避けては通れないからな…社会の歯車としての責務を全うするのも社会人としての務めってな
(質問へと頷き、仕事が生活の中心になってしまっている自分自身を揶揄するように語りつつ果たして今の自分は生きる為に働いているのか働く為に生きているのか、なんて考えが一瞬頭をよぎるが考えるだけ虚しくなりそうなそんな思考を頭から追い出しては肩を竦め自分の分のコーヒーと相手の分のカフェオレを用意して「明日はなんとか休めそうだけど、今日の帰りは昨日ぐらいの時間になると思う。飯はお金置いておくから適当に出前でもとって食べるといい」必然的にここで一人留守番をすることになる相手へとおおよその帰りの時間を告げ、家出をしている身で何の準備や備えも無しに家の外に出るというのは相手としてもハードルが高いだろうと判断して食事についてそう提案をするが、経済的にそれほど余裕がある訳でもない身ではこれが毎日続けば流石に厳しいというのが現実で、何か手を打たないとなと内心考えていて)

>直輝さん

お金は多すぎるほど持ってきているのでお気になさらなくて結構ですよ。(毎日親にお小遣いを貰っており、その全財産を持って家を出て。相手の生活から見てさほど余裕もないであろうと察し)

お、おう、そうか…
(まさかこちらの懐具合のことまでも気にかけてくれるとは、ありがたいような情けないようななんとも複雑な心境になって苦笑を零すしか出来ず。ともあれ、食事については心配する必要がないとわかったことで安心して仕事へ向かえそうだとその点は安心して)

>直輝さん

さぁ、朝食も出来たことですし、食べましょうか。(そう言いニコッと微笑んでは2人分の朝食を持ってリビングへと歩みを進め、テーブルに朝食を置いて)

ああ、それもそうだな
(こちらの思考を遮るようにして朝食を勧めてくる相手に、確かにのんびりしている時間はあまりないしさっさと朝食を食べようかと相槌を打って頷き、テーブルの上に並んだ料理はどれもシンプルながら見るからに美味しそうな見た目をしていて、何よりこうして誰かが自分の為に用意してくれた料理を食べるのはいつぶりのことだろうとしみじみ思いながら両手を合わせ、いただきますと口にしてから朝食に手をつけて)

>直輝さん

...うん、我ながら良い出来じゃないでしょうか。あ、直輝さん。この近くにスーパーとかってありますか？(いただきますと手を合わせてから朝食を食べつつ食材の買い出しにも行かないとな、と思いつつ直輝にこの近くにスーパー等は無いか聞いて)

ん？ああ、一応ここから歩いて15分くらいのところにスーパーがあるけど…俺がこんなこと言うのも変な話しだけどさ、あんまり不用意に出歩くと家の人間に見つかる可能性が上がるんじゃないか？
(久しぶりの温かく真心の感じられる食事に感激して舌鼓を打っていると思いもよらぬ質問が投げかけられ、少し戸惑いながらも近所にスーパーがあることを教えるも、一応相手の現在の立場的にあまり不用意な行動は控えたほうがいいんじゃないかと忠告をして。いつのまにか自分まで彼女の家出に協力的な立場になっていることには自分で不思議に思いながらも「せめて変装をするとかさ…明日は俺が休みだし一緒に服とか見に行くか？どのみち今の服でずっと過ごすわけにはいかないだろう」具体的にどうするべきか、こちらからアイデアを提案してみて)

>直輝さん

うちの親は仕事が忙しくて多分私を探すどころじゃ無いでしょうし、家出をするような不良娘は要らないって言うような人たちなので大丈夫だとは思いますけど...(家の人に、という彼に両親の性格を伝えて。でも服や日用品が必要なのも事実で、買い物に行く事に関しては「直輝さんお仕事で疲れてるでしょうに...大丈夫なんですか？」と言いつつ了承して)

仮にそうだとしても心配の種は少しでも潰しておきたいもんなんだ、トラブルが起きてからじゃ遅いしかったるいからな
(自分の親をそんな風に評するまでに親と上手くいってなかったのかと思うと他人事ながら気の毒に思えるのだが、現実問題相手一人が見つかるだけならまだいいが自分が匿っていたなんてことが知れた日には社会的に抹殺されるのではないだろうかなんて少し大袈裟ながらそんな風に考えてしまい、リスクを負いながらも彼女の身を引き受けているのだからせめてできる範囲で自分の身の保身はしておきたくてあくまで自分の為にすることだから気にすることはないと不器用かつ遠回しに告げて)

>直輝さん

そうですね、これ以上直輝さんにご迷惑をかけるわけにもいきませんし...せめて外に出るなら服と髪型は変えるべきでしょうか...(出来るだけ見つからないように気をつけるが万が一見つかったとき相手に何かあってもいけないと思い彼の言う通り軽くではあるが変装をする事にして)

ああ、そうしてくれたら助かる
(こちらから強要は出来ないが、お互いの生活の平穏の為にもと改めてそう言って頷き。それから朝食を済ませて空になった食器を台所へと運べば「じゃあ俺はそろそろ行ってくるけど、もし外に出るようなら戸締りだけ頼む」さっさと出勤のための準備を済ませるとテーブルの上に鍵を置いて手短にそれだけ伝えて家を出ようとして)

>直輝さん

はい、わかりました。(そういうと自身も玄関へ行き行ってらっしゃい、と挨拶をして直輝が出ると(明日からはお弁当も作ろう...)と決心し)

……
(職場へつき、今日の仕事内容を大まかに伝えられれば作業量的に当然のように定時には間に合わないが、頑張れば今日もなんとか終電までには帰れそうだという見込みを立てて仕事を始めて。そうして、どうにか自分の見立て通りのペースで仕事終えることが出来れば職場を出て終電に乗りすっかり暗くなった窓の外みやりながら「かったる…」と呟き)


…ただいま
(電車を降りると気だるそうにのろのろとした足取りで自宅へと向かい、玄関のドアを開けてこんな時間だし相手も寝ているだろうかとそんな風に考えながら小声で誰にともなくそう口にして中へ入り)

>直輝さん

直輝さん、お帰りなさい。(ドアを開ける音が聞こえればパタパタと玄関まで行き出迎えて。「お風呂にします？それともご飯ですか？」とまるで妻であるかのような事を言い)

お、おう、そうだな…じゃあお風呂先で…っていうか、こんな時間までわざわざ起きて待ってたのか…
(こちらの予想に反して玄関先まで出迎えに現れた相手に軽く驚きつつも、こんな風におかえりと誰かが返してくれるような生活は考えてもみなかったなと感慨深くもあったが、喜びに浸る間も無く投げかけられる究極の2択に考え込んだ末に食べた後に風呂というのは中々にしんどいと判断すれば要望を伝え。同時にこんな遅くまで起きてわざわざ自分の帰りを待ってくれていた相手を少し心配して)

>直輝さん

掃除洗濯、色々してたらこんな時間になってしまって...あ、お風呂は準備出来てます。その間にご飯温め直しますね。(日中夢中になって家事をしていたようで、玄関で相手の鞄を受け取ると寝室に置き、夕飯の肉じゃがを温め直し始めて)

これが花嫁修行の賜物か…侮れないな
(言われてみればいつもの自分の家とは思えないぐらいに綺麗に片付いており、これも相手が1日かけて片付けてくれたおかげだと思うと、お嬢様というのは花嫁修行の一環として家事全般のスキルまで要求されるなんて大変だな…なんてしみじみ考えては素直に感心しながら既にお湯が張ってあるというお風呂場へと着替えだけ持って直行し)

>直輝さん

そういえば、誰かのためにご飯作るなんて初めてかも...(彼がお風呂に入っている間夕飯を温め直しながらふとそんな事を思って。まあ彼が喜んでくれるならいいかと思い茶碗にご飯をよそい始め)