名波 紬 2021-01-11 02:06:35 |
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そういうムギちゃんも、こないだ弁当箱と財布忘れたからって俺に泣きついてきたじゃん。
(プチ反抗期なのか、自分の母親に対して少しキツめの言葉の入り混じった呆れた呟きが耳に届くが、その血をお前も継いでるんだぞ、と言わんばかりにこの間の相手の『うっかり』を指摘して。相手に続いてうがいと手洗いを済ませて夕食の席へと向かえばそこにはシチューが盛られた皿が並べられており、あたりに漂う香りに胃は更に空腹を訴えてきて。しかし、自分の座る先にはシチューが盛られた皿…ではなく、カツ丼はもちろん、ラーメンも盛れてしまうであろう深さの丼にシチューが盛られており。こうやって相手の家でご馳走になることが多々あったためか、相手の母親も自分が大食漢であることは学習しているのだろう。おかわりに行く手間を少しでも省けるようにという配慮であり、その丼を見て心配そうに問いかける相手に「男子学生の胃袋舐めんな。」と、言いながら『見てろ』とジェスチャーをしては手を合わせて「いただきます。」と呟けば次々にシチューを口に放り込み。)
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