櫛乃 2021-01-05 17:54:27 |
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穢れた 月( ルナ )に 、太陽( ソル )は息も絶え絶えで 、次々と奇形の胎児が産み落とされる。
地上に降りる瘴気は 酸素を喰らい 、そして 自然をも汚染してしまったのだ 。
ある日、ひとりの預言者がこう説いた。
>「 やがて瘴気は 世界を包み込み、いつか必ず 生きとし生ける万物が朽ちるであろう 」
だが、薄汚れた世界に 破滅の日は訪れない 。
それどころか、世界を蝕んでいた酸素は美しく澄み渡り、枯れ果てていた自然は 再び生い茂った。
> 見兼ねた月の女神が 、蔓延る瘴気を〈 ヴィラン 〉と呼ばれる生命体に化生させることで 、無理矢理消費したのだ 。
緑と青を取り戻した地球に、月の女神は妖艶に微笑む 。
しかし___慈悲深き女神の微笑を湛えて、彼女はこうも言い放った 。
>「 彼らは大罪を犯しました。私欲の儘に地上を穢し、故にソルは朽ちてしまった。
> さあ、私の子供達。今こそ、増えすぎた生命を間引くのです___ 」
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