生徒会長 2021-01-05 17:23:00 |
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> 倉原くん
それは良かった。安心して使える──なんて、さすがにずっとは使わないけれど。
( 肯定を示す大きな動作に思わずくすくすと笑みが溢れ。わざとらしくスマートフォンを掲げるも、教師の姿が遠くに見えるとあっさりポケットに仕舞って。此方のことは見えていないだろうけれども、念には念を入れるのは悪いことではないはずであり。「 ああ、倉原くん忙しいよね。でも、生徒会長だと知名度はかなりあるんじゃないかな? 」時間さえあれば引く手あまた、恐らくモテないわけではないだろう。此方としてはつい弄りたくなってしまうわんこのような印象を持つが、それを好む子も多いはず。膨らんだ頬をつんつんとつつきながら言葉を重ねる。裾を掴む仕草から何から、自分を可愛く見せる動作をわかっているらしい。とはいえ、誘いを断る理由は見付からない。女の子とデートするだけが楽しみなわけでもなく、それなりに友人との付き合いも大切にしているつもりである。こくりと頷いては、表情を緩めて人差し指をぴんと立て )
良いよ。俺が行くのだと大体カフェばかりだから、行くところは君に任せようかな。
> 桜島さん
そう?なら良いけれど……こんなところに座り込んでいたら汚れてしまうよ。
( こんな時間に、こんなところで床に座り込んでいる。どこからどう見ても普通ではないわけで、放ってはおけない。それでも彼女が大丈夫だ、と言う限り、何があったのかと深掘りするのは憚られる。そもそも初対面であり、知らない人に聞かれてほいほい答えるかという話だ。大変だとしたら自分から話すはずで、そうでなければつっこむのはやめようと。小さく頷いてから、助け起こそうと手を差し出す。と、そこで彼女の視線が自分の持つパックに向いていることに気付いては、再び一口啜ってから表情を柔らかいものに変えて。「 初めて飲んでみたんだけれど……悪くないね。たまには良いかもしれない。君は甘いもの好き? 」流れるように尋ねた言葉。踏み込みすぎてはいないだろう、大丈夫だと思案する。気分を害したら困るから。日本の人は神経質な傾向にあるから距離感を気をつけなければ。そう考えたが、立つのにすっと手を差し出した時点で既にずれているかもしれなかった )
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