名無しさん 2021-01-02 23:16:47 |
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《織笠百合》
(東京観光のはずが見事までの騙し討ちに遭った二人を見送って、五条に手招きされるまま、その隣に腰を下ろす。五条の意図が汲み取れずぽかんと口を開け、数秒、見えるはずのない目隠しの奥をじいと見つめた。「私が行ったら邪魔になっちゃうかも」。百合は困ったように眉を下げて笑って返した。そのまま中の二人を心配するように廃ビルを見上げ)
大丈夫かなぁ……。
(人のことを心配できるほど強いわけではないが、やはり気になるようで。)
悠仁って強いんですか?宿儺の器って言われてもいまいちピンと来ないっていうか……。この間まで普通の男の子だったんでしょ?
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《八咫樹》
(樹に続くように伏黒の式神が繰り出される。鵺、大蛇、一撃が当たったとしてもまるで手応えがない。全てが読まれ、まるで手のひらの中。宿儺の好奇が飽いたら、きっとすぐさま殺される。)
足りんな、何もかも。
(強さ、狡猾さ、強大な力への渇望。全てが足りない。宿儺は余裕綽々たる面持ちでひらりひらりと攻撃を躱しながらそう嘲笑う。“あるのに足りない”。生きるか死ぬかの瀬戸際で、伏黒と樹がどの程度まで底上げするのか、値踏みするように二人を見て)
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