匿名さん 2020-12-31 14:42:53 |
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(ヒルダが銃を下げたのを見て、ようやく挙げていた両腕を降ろし。だが彼女からの拒絶の言葉に「ヒルダ!」と叱咤するような口調で鋭く叫び。理性を狂わせるのは、いつだってたった一人の愛する女。呼吸が浅くなるのを感じながら、射抜くような眼差しでヒルダを凝視して。「お前は俺よりも捜査官としての自分を貫くつもりか」その声は怒気だけでなく戸惑いも含まれており、心が揺らいでいることは明白。動揺を隠し切ることの出来ない自分と、彼女への想いを断てない未練がましさに眉間に皺を寄せ、感情を振り払うように深く息を吐き出す。一貫した意見を述べる彼女は、捜査官のプライドさえ見える気がして。敵への情を断ち切れずともその相手との破滅の道を選びはしないらしい。取り乱したことに一度舌打ちをし、再度彼女を見ると確認するように口を開き。)
……捜査官としの意志を突き通すか。どうやらお前にとって、潜入捜査官の仕事は価値あるものらしいな。
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