真夜中のピエロさん 2020-12-28 18:46:19 |
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【身体の中を無数の虫が這いずっている様な感覚、制御出来ている内はまだ良い、事実普段はそう出来ている。
けれど時折抑えが効かなくなることがある、臓腑を食い散らかされているかのような錯覚と、そいつらが身体中の穴という穴から外へと噴出しようとしているかの様な幻覚と共に。
セヴンスはそれを「破壊衝動」と呼んでいた】
「よぉーしここで良いやァ」
【スラム街からほど近く、幾つかの雑居ビルが立ち並ぶそこはあるマフィアの縄張りである。
その一角にセヴンスはいる、コートの両ポケットに手を突っ込んで仁王立ちし、ベロリと舌を出す】
「大砲の気分」
【瓦礫を弾き飛ばし地面が隆起する、生成されたのは一門の古めかしい大砲。
鼻歌混じりに導火線に火を点けた、或いはそれは玩具で遊ぶ子供の様子にも似ていた。
射撃目標は目の前のビルだ、当然、屋内にそのマフィア達が居るという可能性は考慮の上で敢えてそれをする】
「ドカンとイッパツ、礫と臓物撒き散らせ……ってな。
そうすりャ今日は「治まりそう」だ、なァ、派手に楽しく吹っ飛んでくれよ?」
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