脅威 2020-12-06 18:14:54 |
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この話は無かった事にしましょう、うん
はぁ?お前コード胸にぶっ刺して直接データ送信してやろうか?
(正直長い時間だった。深く傷付いた人を宥めるなんて人生で数える程しかない、冷静で居る事を自分に強要したって心の何処かでは恐怖が潜んでいた。泣き止んでくれなかったらどうしよう、傷を広げてしまったらどうしよう、少しエゴだが嫌われてしまったらどうしよう。次の言葉を待っている間考えていたのはそればかりだったが、ふと耳をくすぐる心地良い小さな笑いと雰囲気の変化を感じ取ればそれはふわりと心に入り込み温かく不安を溶かしてくれた。好きの二文字に胸がときめく。ほっと一息つく間もなく強引に唇を重ねられれば、相手以外の事を考える余裕等当然消えてしまった。さっきまで泣いていたからかな、心做しかその目がキラキラと星を散らしている様に見えた。天邪鬼はバリバリの現役、してくれるのかと問われれば断ってやりたくなるが今回ばかりはしたい気持ちが勝ってしまった。赤面しながらも無言で背伸びし恥ずかしそうに細めた目で相手を見つめ、唇に軽く触れるだけのキスを落とせばオーバーヒートを起こしてしまいそのまま相手にもたれ掛かり胸に顔を埋める。甘すぎる、しばらくは甘い物が要らないくらいに。口を開けば情けない声しか出ない気がするから、自分の気持ちは見れば分かるだろと心の中で押し付け言葉は発さずただ相手の温度を静かに感じて。
競争心に火が着いてしまった、もう白黒ハッキリさせないと気が済まない。怪我させるのは不本意なのでジリジリと力を加えて行くが不意に舌を掴まれれば反射で咳き込み即座に離れて息を整え「いやっ、犯則!今の犯則やって、はい俺の勝ちぃ!」とぎゃんぎゃん騒ぎ立て。)
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