脅威 2020-12-06 18:14:54 |
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…なんでお前が怒んねん
心はちゃんとあるから、お前に対して無いだけ
(ぶっきらぼうな口調に怖気付くも不満は膨れ上がるばかり、怒らせてしまったのかと不安になってもどうしたら良いかなんて分からなず小さく文句を零す。そもそも自分は悪くないと信じている、よって自分から謝りに行き仲直りしてもらうのは絶対嫌だ。相手の拒絶してる様な背中を睨んでいると元々あった怒りに悲しみや寂しさが混ざり始めいつの間にか視界がまた滲み出す。静かに俯き子供みたいに袖で目元を擦る。今すぐ通話で誰かに文句を言いたいくらいだ、恐らく内緒にして置いて欲しいだろうから言える訳無いが。
ノックの要求とか思春期の息子が母親に言う事だろと心の中でツッコミを入れ、エロ本でも隠してる訳じゃないだろうに変な奴だなと引っ掛かるが事情は人それぞれだから尊重はするつもり。次からはノックを忘れない様にと自分に言い聞かせ、あしらわれてしまえば料理が冷めたら嫌だなとテーブルにつき頂きますと呟き雑炊を口に運ぶ。シンプルで美味しい。頬が緩む。良い奥さんになるねと冗談言ってやりたいがそう言えば相手が好きなのは自分だったかと思い出せば不思議な感覚になる。気を使った方が良いのか、でもどう使えば良いのか。一人になると色々考えてしまい、雑炊を見事な速度で平らげては耳元に刺さるヘアピンをふと思い出し手に取りジッと眺める。あいつの色だ。自分の色のヘアピン持ってるとはナルシストなのか?グルグルと考えるのは相手の事ばかりで、早く戻って来ないかなとぼんやり思い。)
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