初期人狼の部屋(〆)

そんなんちゃう、から…あ……
確かになぁ、あれはもう芸術の域やもんな…ま、看守の命は好きにしーや

(顔布がなければ自分の表情は全て相手の目に晒されてしまう、顔が赤い事はもう否定出来ない。ときめいていないと弁明したくても呂律が回らずたどたどしい言葉では逆効果、ふと相手の雰囲気が変わればその表情に見惚れ目が離せなくなってしまう。熱い。顔が、体が。逃げたいのに四肢に力が入らない、動かそうとすると震える。体験した事ない感覚に混乱し自然と涙が溢れ、体はもう言う事を聞いてくれず甘い声が小さく響く。耐えられない。近付く距離が怖くて目を瞑り早く終わってくれと願えば抵抗する事は完全に諦める。
自分が聞きたかったのはパーカーだけの貸出なのかそれともインナーやズボン含め全部貸してくれるのか…と言う意味だったが正しく伝わったかどうかは神のみぞ知る。下着は着るに決まっている。もう英語の方が早かったりするんじゃないか。謎のちゃん付けに軽く引くが仲間に気持ち悪い声でシャオちゃんと喚く人が居るのでそれ程は気にせず流し、聞き返された意図には気付かず普通の表情で淡々と「別にあんさんの服は平気やで？てか借りてええか聞こう思ってたし、俺今日泊まりやろ？」と話を進めようとして。)