偉大魔女の娘と白猫 2020-11-22 14:57:53 |
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>>66様
ロザリー「ん。君は……」
休憩がてら寝転んでボーッとしていると、自分のだらしない顔を覗き込む者が現れた。
純白の毛並みに煌めく黄金の瞳。美を体現するかのような見事な猫であった。
ロザリー「ただの猫じゃない。そうだよね」
トール「匂ウぞ。同族っテところだろうカ」
普通なら尻尾は1本。しかしこの美しい猫は2本の尻尾を生やしていた。
恐らく魔法生物の類だろう。この手の生物を飼っている者はこの学校では珍しくない。
興味を示すトールを他所にむくりと起き上がり、髪や制服についた枯れ葉を払い落とす。
ロザリー「私はロザリー。そしてこっちは――」
トール「トール。ちょっぴり普通とは違う虫ダ。見タところお前さんもそうらしいが……言葉ハ話せるか?」
一度飼い主にスルーされたトールが食い気味に名乗り、正体の程を目の前の猫に尋ねる。
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