匿名さん 2020-11-18 13:04:59 |
通報 |
>Royes
待たせてしまったかしら ,直ぐに朝食を用意するから暫く待っていて 。
( 椅子に腰を掛け静かに自身を待っていたであろう貴方に上記を述べれば横目で貴方を見つつまた昨日の様に置くのキッチンへ向かっていった 。 後ろ手にドアを閉めてパンはあったかと少し小首を傾げる 。 祖母は何処にしまっていただろう ,きょろ 〃 と辺りを見渡してはパンを見つけたけれど自身にとっては少し高い場所 。
でも生憎乗れそうな台は見当たらないし其処まで高いという訳ではないと思いカウンターに手をついて爪先立ち ,ぐぐっと腕を伸ばしてパンの入ったバスケットに触れる 。 ちょい 〃 と指で寄せてバスケットの端を手で掴めばやっとの事でバスケットを手に入れたのだがバスケットを取る際に腕が当たってしまったのかぐらりと揺れて野菜を入れる木箱が落ちて来た 。 それは見事に自身の頭に当たり予期していなかった痛みに思わず 〝 ~~~っ .... !! 〟 何て声に成らない声を上げて頭を押えて蹲る 。 カラン 〃 と耳に届く木箱が地に転がった音にも気を移せない様で頭に響く鈍い痛みが収まった頃 ,木箱が命中した所を摩りながら落ちた木箱を自身の手の届く位置に置いておく 。 もう上から落ちてこない様に ,念には念をだ 。 自身の不注意故なのだが何処かに感じる軽い怒りで置いた木箱を軽くにらむ 。 こんな事をしてもどうにもならないのは知っているが仕方ない ,痛かったんだもの 。 何て一人でぶつくさと呟きつつも目的のパンを手に取る 。 カビは無いかと確認した後に祖母が使っていたトースターなるものにパンを差し込む 。 使い方は良く分からないけれど恐らく使えるだろう ,然う思ってパンが焼き上がるまでにカプチーノを作ろうとカップを一つ取り出した 。
珈琲を抽出して ,ミルクを煮立てる 。 ふわ 〃 とした泡が出来ればカップに珈琲を移しその上にに立てたミルクと泡を注いで完成 。 我ながら上手く出来た気がする何て上機嫌も束の間 ,何かが焦げた様な匂いがしてその匂いの方へ向けばパンの端っこ ,火に近かった所が黒く焦げていて ,慌てて火を止めパンを皿に移す 。 出来ると思っていたけれど意外に難しいのね ,と口元に手を当てながら考えるもパンはこれともう一枚だけしか残っていない様子 。 もう一枚は失敗しない様にしようと新たなパンをトースターに掛けた 。 これは成功 ,綺麗な狐色だ 。 それも皿に移して先程のパンの上に軽く重ねればオレンジのマーマレードジャムを上に乗せる 。
もう1つ皿を用意して一口大のクッキーを数枚置けば ,パンとクッキー ,カプチーノを昨日も使ったトレーに乗せ今度は自身の朝食 。 昨日買った兎にナイフを通して流れ出る血をグラスへと移していく 。 それもトレーに乗せればガラ 〃 とキッチンからダイニングへと向かった 。
椅子に腰を掛ける貴方の目の前にパンにクッキーとカプチーノを置けば貴方の目の前に自身も腰を掛ける 。 血の揺れるグラスを自身の目の前に置くと貴方を見遣る 。 そうして何処か申し訳なさそうな ,眉を下げ気まずそうに合わせていた視線を宙へと向けた 。
〝 えっと ... その ,ね 。 少し失敗してしまったの 。 パンが焦げてしまって .. 〟
他の客人ならば私が作ってやったんだから食えと口に詰め込むだろうが如何も貴方にはそうはいかないらしい 。 しおらしく逸らしていた視線を貴方に向けじっと目の前の貴方を見 。 )
トピック検索 |