匿名 2020-11-15 18:34:35 |
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佐久早 聖臣
は?えっ!…ちょ、( 時既に遅し。少し相手が静かになった辺りから嫌な予感はしていたが、まさかここまでの事態になるとは想定してなく、繋がれていく手を見開いた目であわあわと見詰めることしかできず。気づいた時には満足げな顔で此方を見て、仲良しなどと言われていた。「 男同士だと、仲良しを通り越しますよ 」第三者目線の感想を伝えながらも結局無理に離そうとしないのは、自分の気持ちが相手にあるからなのか。もうこうなれば誰も止められはしないだろうと、地味に距離を取りつつもされるがままに手を繋ぐ。が、次に訪れた衝撃にはもう諦めモードで、大人しく撫で受けては「 うん、 」疲れ果てたのか、発した一言には覇気がなく )
北 信介
…俺、角名のそーいうとこ好きやで( 自分の誘いに素直に答える姿を見れば、改めて可愛い後輩でありながら、可愛らしい恋人やなあ。なんて表情に出すことなく相手を見詰めながら考える。ほんの数秒、相手を見つめていたと思えば再び歩き出し出し、いつものポーカーフェイスで本心を呟く。寮長であり、成績も優秀、先生達からの信頼も厚い自分だからこそ知っている、学校の裏道を悪びれもなく躊躇わずに進んで行けば、辿り着いたのは少し古い小屋。「 ここ、先輩に教えてもらったんやで。毎日掃除はしとるけど、こーやって人を呼んだんは初めてやわ。狭いんは堪忍な 」外観からは想像できないほどに室内は綺麗に整頓され、埃一つない。あるのは、壁際に勉強机と、暖のとれる暖炉、少し小さめのソファくらいなもので。「 角名、こっち 」手招きをしてソファへと誘導すれば慣れた手つきで暖炉に火を灯し始め )
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