闇夜に白狼、吼える。(異能/シリアス/本格戦闘/ファンタジー)

>87 ハンプティ

これはこれは中尉殿ぉ...なにかもクソもないですなぁ、稼ぎがしょぼくてドウシヨウもナイってことですよ
こき使うのに弾代もケチるんだもんなぁ、雇われのつらいところですよほんとにね
(負い目に祟り目というか、泣き面に蜂というか、雇い主とはいえ苦手な人間が来たものだと追加で溜息を吐く。
目元を覆った怪しい身なりの雇い主をにらむとこれ見よがしに嫌味と恨み言をたらし、態度悪く足を組む。
やはり両軍とも将校という輩はイロモノぞろいというかどうも好きになれない人間ばかりで、どうしても態度に出てしまう。

(/犬っ毛長身お兄さんよき....よろしくおねがいしますね～！)




>88 ガエル

っ！？、いきなり叫ぶなよビビるでしょうがってぇ！
開口一番でけんか売ってんのか、このフランケン野郎！
(彼があげた驚く声に、自分もすこしあとずさり肩を震わせて驚いてしまう。
が、続けざまに口にされた「子供」という言葉に心の琴線がディストーションを効かせたリフのごとく激しい音を奏で怒りを沸騰させる。
自分よりも頭一つ分ほど高い彼をガンとした目で見つめると、にっちもさっちもすっ飛ばして、背負っていたライフルを素早くコッキングし片手で相手に突きつける。
一瞬で頭に上った血が脳を巡ると同時に分析的な思考をはじめ、裂けた口と体の見えるところにあるつぎはぎをフランケンシュタインに揶揄する。



>91 白狼

チッ...めんどくさいな、中将なんておっかないヤツが歩いてるとは
へいへい、さよなら～
(ちょうどカラになったスキットルをコートの裏にしまうと、こちらに近づいてくる軍装の男性二人にバツが悪そうに眼をそらし、舌打ち交じりにつぶやく。
案の定こちらに話しかけてくる男の階級章は中尉、その後ろは中将。
職業柄どの軍に嫌われても、気に入られても生きづらくなるのが傭兵のつらいところで、できればお偉いさんには顔を覚えてもらいたくないのが本音だ。
中将の彼は、こちらに何か思うところがあったらしく足早に去ろうとしていた。
早くいってくれ、とは口に出さず「またね」と残した彼には「会いたくねぇよ」と思いながら手を振り返す。


(/了解でｓ)