闇夜に白狼、吼える。(異能/シリアス/本格戦闘/ファンタジー)

>>シオン様

「…にゃはは…あのままだとちょーっとマズかったかもにゃあ。」
(走りながらも後ろを何度か振り返って何とか貴女を撒けたことを確認すれば彼は若干安堵したように息を吐き、周りを飛び交うトランプ達をケースの中に収納すると『野良猫よォー、あんたはこのまま帰るのかァー？』一番上に乗せられていたジョーカーがカードの中で首を傾げ、それに続くようにして他のトランプ達も『そうだそうだ、俺達にも教えてくれよォ、野良猫ォー。』『この腐れ野良猫！私のドレスはきちんと変えてくれるんだろうね！？』口々に好き勝手問いかけるが彼は「う～ん、それしか無いんじゃにゃーの？ほんにゃら、帰るとするかにゃあ。」暫く神妙な顔をしてジョーカーと同じように首を傾げた後けらりといつもの笑みに戻ってみせ、何処と無く落胆したような声を上げるトランプ達をケースと共にさっさとポケットへと収納してしまい、また楽しそうに「…時間泥棒の帽子屋も、生意気楯突く小娘も、白薔薇植えたトランプ兵も、みーんなまとめて首をちょん切れ！女王の言葉がすなわち法律、逆らう奴らは皆殺し！」意味不明な言葉に節を付けながら羅列して楽しそうに鼻歌を歌い)