奴良鯉伴/首無 2020-10-31 16:04:28 |
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( 古椿の精霊──古木に宿る妖として生を受け数十年と月日が経ち、漸く自分自身の力を使いこなせる様になった頃。時に妙齢の女性の姿で、時に老いた男性の姿で人を欺き畏れを集めていたが、近頃は何かと物騒故にそれも集めづらくなっていて。人や妖の生気を糧とする自分にとって、今の状況は芳しく無い。何処かに手頃な人間でも落ちていれば──、なんて考えながら目先の曲がり角からそっと顔を覗かせると、ふらりふらりと覚束無い足取りで進む男性の背が見え。 )
…丁度いい、彼奴に声を掛けてみよう。────…もし、そこのお兄さん。手拭いを落としましたよ、?
( 萌葱色の着物に長い黒髪を腰の辺りでゆるりと結び、黒目がちの若い女性へと身を変化させては、何の変哲もない手拭いを片手に呼び止めて。少しばかり驚かせて、生気を戴いたら帰ろう───。本音は心の奥底に秘め、彼が振り返るのをじっと待ち。 )
(/ひえぇ…、遅くなった上に纏まりがなく申し訳ありません…!絡みづらい時は違うシチュエーションに変更致しますので遠慮なく…!)
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