うちのこ大好き芸人 2020-10-21 12:37:06 |
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銃口を向けられても、思ったより怖いと感じなくて。
だから、私は心のどこかで大義名分を求めていたんだって理解ってしまって。
自分でも驚くほど穏やかだった。
引き金を引いた拳銃に弾が込められていないと知るまでは。
「 ずっと隠してきた自殺願望をこんなところで暴かれて、大切な人たちに知られてしまって、恨むなと言う方が無理よ。──ねえ、本当に次も空砲かどうか、あなたで試してみてもいい? 」
「 ひ……ッ、あんた、普通じゃない……ッ!! 」
「 そんなの、私の方が……ずっと前から知ってる 」
普通でいたかった。普通になりたかった。
でも、出来なかった。
【 世界の終わり 】
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