▼ 冒険の書の秘密
旅の記録を綴った『冒険の書』もいよいよ三冊目ともなれば、ユーザーのプレイスタイルに自縄自縛的ユーモアが加えられていく事だって珍しくない。
推奨レベルに更々及ばない駆け出しパーティのままダンジョン深層へ潜って苦渋を嘗めたり、防具装備禁止の縛りプレイの果てに絶体絶命の危機に瀕したり、かと思えば最初の村周辺の弱モンスターだけを幾日も狩り続けてLv.99を目指してみたり、云々。
RPGの小さな世界で定められたキャラクターを演じ続ける役者たちは、気分屋なプレイヤーによる破茶滅茶なゲーム進行に振り回されっぱなしで、連日疲労困憊。
そんな役者たちの穏やかな休息は、彼らの息づく世界そのものである、“3番目の冒険の書”が閉じられている間にのみ訪れる──。
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