むかしむかし、あるところにとてもおおきなちからをもった"ばけもの"がいました。
"バケモノ"はなにもしりませんでした。自ぶんがどこからきたのか、いつから此こに居るのか、一体自分は何者なのか。
"化け物"は何も知りませんでした。人が己の姿を恐れている意味など、人の身体の哀れなほどの脆さなど、己という存在がどれほど人に害をなすかなど、知りませんでした。
一部の気を病んだ人間などは、大きな力を抱く"化け物"を盲信的に崇めました。やがて生まれた小さな教団で、化け物は"神"と呼ばれるようになりました。
"神"となった化け物は、信者の求めるがままを与えました。残虐と狂乱、生贄と対価、吐き気を催すような忌々しき所業の数々。
愚かなまでに、その"神"は無知でした。そんな己に人々が煮え滾るまでの憎悪を募らせているなど、想像することさえ知りませんでした。
やがて神は、"悪魔"となりました。多くの年月と、多くの犠牲と、一人の英雄の偉業によって"悪魔"は処刑台の上に引き摺り出されました。人々の罵声と、湧き上がる歓声と、眼前に広がる冷え切った青空を眺めたとき、漸く"悪魔"は自分が無知であったことに気付きました。
おおくのちからをうしなったあくまは、それでもきえることなく、ふかいふかいもりのなかへとにげこみました。
それから悪魔は探しているのです。人とは何か、自分とは何か、その答えを求め続けている。深い森の古びた館の寝室で、一人静かに微睡みながら。
*提供
森の奥に建つ洋館に住み着いた、大昔に強大な力を用いて多くの罪を犯し悪魔と呼ばれた存在。本体は液状の黒い物体であり、人の肉体を取り込むことで人型を形成する。普段は人のように振舞うが、時折非人間的言動が垣間見える厄介者。人間のことは無条件に"愛している"。が、可愛がり方は愛玩動物のそれに近い。
*募集
道に迷って森の中の館に辿り着いてしまった少女、悪魔退治やってきた青年、側仕えの非人間……などなど、性別や年齢、境遇問わずお相手様を募集しています。
[概要]
・セイチャット規約厳守
・ロルは中~長、置きレス推奨
・NLGL募集となっていますが恋愛に発展しなくてもOK
・二週間無言でキャラリセ
・迷惑行為禁止
>1 提供PF、ロルテ