△ 2020-09-24 18:42:18 |
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───……っ。
( 含羞を誤魔化すように顔を背けた彼の首筋、その皮膚の下で血管が誘うように脈打ち震えているのが見て分かり己の視線を奪い。ハグの要求は子どものようで愛いのに彼の成熟した体付きは己を魅了し、生み出される差異に益々惹き付けられる。少しだけ強まる力と高まる己の欲求に浅い吐息を漏らすと、踵を浮かせて背伸びをしながら彼の首元に腕を回して。そのまま目前の首筋に顔を埋めれば、はむ…と唇で柔く喰んで。お屋敷に着くまで耐えようとしていた吸血欲求が据え膳をくらっては抑えられなくなり、このままかぷりと噛み付いてしまいたいが此処は洋館の前。「 今……貴方が欲しいのだけど 」せめて、馬車の中で。二人だけの空間で。首筋から唇を離すと濡れたような瞳を向けながら直球な言葉を紡ぎ )
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