愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL

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極彩の魔女  2020-09-18 15:38:35 
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「 待ちくたびれたよ、お姫様 」



たくましく精悍な佇まい。

白い花の香りが漂うような甘いマスク。

獲物を狙うようなアルカイックスマイル。

庭師が鋏を手にするように、コックが刃物を手にするように、皇子たちは鎖と首枷を手に笑った。


【 皇子と姫と魔女 / 一風変わった跡目争い / 仄暗いファンタジア / 1:1 / 換骨奪胎 】


: 指名式トピ
: 提供は男性のみ
: 募集は"魔女に創られたお姫様"、男性Cも姫と呼ばれ歓迎されます
: 世界観を大切に
: マナー・良識を守れる中級者様以上優遇
: 参加者様以外の横槍禁止
: 即レス・置きレス切り替え可能
: 指名変更、指名被り、連続指名可能
: 上下の空白必須
: 短~中ロル推奨、筆が乗れば長文も歓迎


>レス禁




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  • No.456 by リル=フィシー  2021-12-04 21:54:54 



>>セス皇子(>>452)

(夜風とは違い暖かな時間帯では抱き上げられた時に感じる体温はひどく熱く感じる。胸元に手を丸めて大人しくしながら、それでも不思議と振り払いたいと思わないのはその熱の全てがそのまま第四皇子が自分を愛でている証だと変換しているからだろう。彼の腕の中で、最初の方は小窓から見える景色を見てもいたが何個目かを通過したあたりからは興味がすっかり彼の方にだけ向いて。首を流れて胸元に届く黒髪を、それを辿って上に目線をやって見える美しい顔の方が、美しい景色よりも鮮明に興味が向く。怯えた子猫に見えた琥珀色の瞳はこうして見上げると鋭利な眼差しにも思えたがそれが恐れに変わるかと言えばそんなことはなく、「大きな子猫は、お菓子みたいな色をしているのね」だなどと他愛ない会話の合間に、告げるともなくぼんやりと言ったりもして。そんな風に飽きずに彼の造形美を眺めていたため目的地に着いたと気付いたのは丁寧に腕から降ろされ階下で見たのとはまた違う趣の扉を前にしてから、第四皇子のまるで弾むような声に耳をくすぐられながら眼前に広がる景色に「あら、あら……まあ」と溜息とも感嘆ともとれるような息を漏らして。空に立っているような感覚さえ覚えるまさに空中庭園の植物に反射する光はいささか刺激が強く、目を細めて日陰を求めて彼の腕の陰に身を寄せ「ねえ、ねえ、皇子様……レモネードは、日に焼かれないと、飲めないのかしら」ちらりと覗かせた顔は一画にある家具に向けられて。平素と変わらぬようで多少気弱に揺れた語尾に、ついさっき出会ったばかりの彼は気付くだろうか)


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