──しょーがねぇなー…… (折角引っ込めたのに……とフードの上から残念そうに狐耳の生えていた場所を撫でる。上着なんて正直鬱陶しくて好きではないのだが、この狐耳や尻尾やらを消すのはかなり体力を消耗する。彼に変な迷惑をかけさせないためにも、素直に従うべきであろう。実はかなり楽しみで弾む心を抑えながら、彼と一緒に玄関へ歩き)