主 2020-08-17 15:34:01 |
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( ふう、と小さく溜息を吐いた。手に持ったコンビニの袋の中身が識の歩くスピードに合わせて揺れる。といっても、彼自身の歩幅が小さい為か、袋の揺れは中々目視出来なかった。ふと、大きな建物を見上げる。あ、ちょっと門の色変わってる。識のスマホ現在地は、雄英高校と記されていた。真っ黒なスーツに身を包み、青いネクタイを締めている。サラリーマンと言えば派手過ぎだが、IT関係と言えば、なんとか納得出来るであろう。電柱に寄りかかり、スマホを操作する。リズムよく動く指は、文字を打っていた。ピロン、と音がなる。識の体が少し前のめりになった。また、ピロン、ピロンと音が鳴る。徐々に彼の体は前になり、遂には座り込んでしまった。茶髪が揺れる。頭を抱えて辺りを見渡すが、居るのは犬だけ。溜息をついて立ち上がり、目をうっすらと細めた。すると、ポトリ。なにかがポケットから落ちてしまった。しゃがみ込んだまま黒い手帳を披露。警察手帳と金字で掘られている。ポケットへ無造作に突っ込み、立ち上がる。彼の名前は記認録 識。記認録なんてけったいな名前だと思うかも知れないが、この時代 この名前は普通。そんな彼は、会いに来た妹からの拒否連絡に気を落としていた。大雑把に整えていた髪がさらっと崩れた。寒い冬、電柱に寄りかかり、識は大きく欠伸をした )
)『 場所: 雄英前、伽羅見回り途中。 絡み誰でも歓迎。返信亀。』
僭越ながらロル、あげさせていただきます。何方でも絡んでください!
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