奏歌 翔音 2020-08-14 23:38:38 ID:5762b1903 |
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>刹那さん、ユウキさん、紅葉さん、ユーリさん、烏丸さん
外導「……」
途中から刹那さんの話を黙って聞いていた外導は、考えていた。端から見ても今の刹那さんは、なにかを守るために切り捨てようとする態度がみてとれる。それは人として、立場のある人としては間違いではない選択肢だが……率直なことを言えば、それはとてもくだらなくて、つまらないと思えることだ。
ただ…裏切り者が出たボスが、裏切り者との接触を進めるようなことを言うのは、ボスとしてはおかしいことを理解してる。外導は烏丸さんの意図を知らないため、ここに集まる彼女らが完全な悪寄りの思考ではない確証を持ってない。このまま黙って聞くべきか……と結論付けようとしたところで、ユウキさんの言葉を聞いた。
外導(……へぇ、悪役にしては、他人の事情に切り込んでいくような…それがもし善意からだとしたら、ユウキさんは……やっぱり、ルカと似ている。)
……ユウキさんの言葉を聞き、改めて考えた外導は…ユウキさんにちょっとした援護をすることにした。
外導「……まぁ、それは悪としちゃ間違ってないんじゃないっすか?まーでも…当時のことを聞いた自分には、今の刹那さんの発言…すっごい違和感っすよ?自覚あるっすよね?ルカを処罰するための包囲網戦のとき、刹那さんはルカに加担したっすよね?味方も、悪側で積み重ねたことも捨てて加担したのに…今さらそれっすか?……いや、どう思うかは個人の自由っすけど。」
外導は、なにも事情を知らないユウキさんに、「刹那さんが過去にルカのためにどんなことをしたのか」というわかりやすい例をあげた。
ユウキさんの刹那さんに対する態度から、なんとなくユウキさんは、ざっくりとではあるが刹那さんに対する印象はあるらしい。なら、「ルカと距離をおくまでのひとつの過程……そうなった原因」を話せば、ユウキさんの中でもある程度予想はつくはずだ。また、一度自分から話したが為に、もしこの場で詳細を聞かれたら、気兼ねなく答えられる。つまり、ここで唐突に事情を説明できる口実が生まれたわけだ。
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