サボり魔の無気力君 2020-08-14 20:09:40 |
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>>幸くん
(此方の言葉を冗談とは思わなかったのか、彼は「一口だけなら」と此方に苺ジュースを差し出してくる。今度は此方がきょとん、とする番。まさか真に受けるとは、と内心では苦笑しつつも頼んだのは自分、今更断るのも変な話かと刺さっているストローを咥えて。喉を通る苺ジュースはそれは甘く、とても美味しく。思わず頬が緩んでしまうのも無理はない。ストローから口を離し、「ありがとう、美味しかったわ」と紡ぐ。
そういったやり取りの後に彼からの問い掛けにんん、と若干唸った後に「可愛いわよ、手はかかるけどね」とくす、と微笑んで。'貴方も弟と妹みたいに可愛いわよ'という言葉は言わずに飲み込んでおく。)
「ぁぁ、此処よ。学校まで15分くらいで着くわ」
(表示された地図を拡大し、とんとん、と其の場所を突っつく。家が近いことは本当に助かっている、弟と妹の世話に手間取っても遅れることはまず無いからだ。ふわふわと頭の中に浮かぶ小学五年生のスポーツが大好きな弟と小学三年生のませた妹達の顔。だいぶ手は掛からなくなってきたものの、まだまだ彼らは子供。家に帰ったら先ずは何をしなきゃいけないんだっけ、と頭の中で帰った後のことをイメージして。)
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