……僕は離れない。安心して休んでろ (普段の彼からは考えられないような彼の弱々しい声色に、少し胸が締め付けられる。思わず表情が曇ってしまいそうだが、彼に変な心配を掛けさせないためにもここは平常心で振る舞って。彼の汗を拭いたタオルを一度畳んで避けておくと、ベッドの傍に置かれていた椅子へと腰掛け) 食欲はあるのか?……熱の時は体力を使うからな、何か食べたいものは?