…お坊ちゃんには言われたくないのですが… (魔法が使えていない?彼に言われるということは、認めたくはないが本当に使えていないのだろう。それを彼に指摘されてからやっと気づくだなんて_そういえば、今日は考えがまとまらない。まるで透明のフィルムに頭が覆われたようだ。ふらりとよろけるようにして彼に言われた通り椅子に座れば、どこか焦点が合っておらず顔も火照っていて、)