執事 2020-07-30 19:43:59 |
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……おや、もう決められたのですか?
(こちこちとそれぞれの時間を刻む時計の音が心地よく、もう何年も彼の隣で仕えているとはいえ日頃の緊張された精神が解かれていくようだった。自分の部屋にも、こんな風に癒される時計があっても良いかもしれない。そうだ、雨の日がつまらない物にならないよう、彼の部屋に綺麗な時計を置こう。
いつの間にか、考えていた彼のこと。やはり自分には彼の成長と、彼と一緒に過ごせるのが1番のプレゼントのような気がする。
そんな物思いに耽っていたからか、彼が何を買ったかなんて気づいていなかった。帰る、と言われてぱっと意識を引き戻し、)
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