お坊ちゃんが選んで下さらないのですか? (アンティーク雑貨、煌びやかな宝石、小洒落た時計店など様々な店が並ぶ中、正直、これが欲しいと明確な物は決まっていなかった。それもこれも、どれも彼の笑顔や存在には劣るものばかりなのだから。 彼の気持ちを無下にはできず、さてなんて答えようかと数秒の間を置いたあとで目を丸くしながら問いかけ、)