子守唄……? (自分で起きられるのかと問われれば、答えはNO。ぎくりと視線を逸らしていると、彼の口から子守唄、なんてワードが飛び出したことに驚いて。子守唄……まだ彼がこの家に来る前、母親から歌ってもらった思い出はあるが、彼の歌声は聞いた記憶がない。目は冴えたままだが、彼の子守唄を聞いてみたいという好奇心につられてベッドの中へ向かい)