執事 2020-07-30 19:43:59 |
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(彼が去っていった後、この部屋にはスピネと自分だけ。抱いていたのを下ろしてやり、部屋の中を興味津々に歩き回るスピネには胸がときめくばかり。こうも眺めていると、次第に自分がスピネと遊んでやりたいという気持ちも芽生えてきて。勿論、猫じゃらしなんてものは貰っていない。それなら……と徐に自分の杖を取り出すと、そのままリズム良く一振り。猫じゃらしでもなんでも、スピネと一緒に遊べるものがいいなぁ、なんて思っていたが、ガシャンと音を立てて現れたのは……大量の釣竿。その数、ざっと数えても30は超えているだろう。猫じゃらしと系統は似ているものの、釣竿は釣竿でしかなく。やってしまった……と苦虫を噛み潰したような表情になり)
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