「ズビッ…だいじょぶ~ありがと」 鼻を擦りはにかみ、コクリとうなずく。 「?…そう?」 ならいいんだけど~と、再び前を歩く。 「あ、着いた……けど…え、古っ!?」 比較的綺麗な旅館を予想していたものの、少しボロい感じで、下手をすれば倒壊するのでは……と思い、顔をひきつらせる。