怪しい人 2020-04-13 19:28:06 |
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>32,33 プルメリア様、鈴蘭様
「んー、そっかぁ…社長が承諾してくれないとだね…」
社長がルールである以上、こちらで勝手に事を進めることはできない。しかし、すっかり萎縮してしまっている彼女一人に背負わせるのも腑に落ちない。どうしたものか、と唸っているところに新たな救いの声が響いた。
「鈴蘭さん…!そうか、練習という程なら手伝えるのか…」
ぶつぶつとあれならいける、これなら…と暫く呟いていたのだが、漸く顔をぱっと上げて二人の肩に手を置く。歌活動を主に行なっている彼が手伝ってくれれば彼女も自信がつくかもしれないし、二人が無理をしないように自分が緩衝剤になればいい。そんなことを早口に捲し立て、これならいけるよ、と意気揚々と二人に笑いかける。
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