匿名さん 2020-03-29 00:14:35 |
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じゃあ喜一くんは僕の為にわざわざお洒落してくれたって事だ。──残念でした、僕の家はナンバーキーだから簡単には入れません。
(威嚇するような相手の表情も意に介する事なくけらけらと笑いながらそんな冗談を言っては、ドアが勢い良く閉められる前に挟まれないよう手を離すと、車の前方を回って運転席のドアを開けて。シートに座りシートベルトを締めながら、起こしに行く、という相手の言葉には愉しげにそう答えればエンジンを掛けて。相も変わらず、悪びれる事もなく隣で煙草の煙を揺らめかせる相手を見ては、迷う事なく運転席側と助手席側の両方の窓を開けて煙を逃す対策を。そうしてようやくアクセルを踏み込むと目当ての港湾倉庫方面に向けて車を走らせて。)
……とりあえず、港湾倉庫周辺でベルの構成員を探すのが先かな。この時間じゃあ流石に大っぴらに取引きはしていないだろうし、とりあえず現状把握が先だ。1人見つけて拉致したら、適当な場所で情報を吐かせる。これがデートプランその1。実際に動いてるのは少数だけど、どうも根が深そうなんだよね。
(左手に海の見える幹線道路を走りながら相手にプランの説明をして。上からの話では、実際取引を行うなど表立って動いているのは一部の下っ端構成員だが、組織全体を巻き込んで横流しが行なわれている可能性が高いという。そうなれば表立って動いている輩を抹殺するだけでは根本の解決にはならず、ベルの内情を探る為にも下っ端を拉致して情報を吐かせる必要があった。また、巣の内部構造を把握するため、毒を持ち帰らせる働き蟻も必要。一日がかりの調査になりそうだと溜息を吐きつつ、程なくしてコンテナが積まれた倉庫がちらほらと見え始め。)
気にしないでよ、実を言うと僕もこの前読み間違えて返事しちゃったし。これでオアイコだね。
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