碇シンジ 2020-03-02 16:25:29 |
通報 |
… えっと、… 親友って事だよね、カヲル君、( 安心を促す微笑みに こく、と一度頷くも、 友達以上、そう聞けば どきりとする。 何故こんなにも 反応するのか、自分でもよくわからないけれど、 親友、 その響き以上のものを欲している事は なんとなく、 ぼんやりと分かっていて。 腕の中で、 そう聞けば えっ、と 声を上げた。 そんなにくっついて寝るのかな、… いやいやでも、元々カヲルくんは 一人暮らしみたいだし、 ベッドは一個だよね、… と 自分に言い聞かせ。さらりと笑顔で そういう事を言ってのけるカヲル君は 、本当に凄いと思う。 僕だったら 恥ずかしくて言えない。僕の代わりに、 僕の知らない気持ちを言葉にしてくれるカヲル君 は、何も言えない自分にとっては この上なく魅力的だった。 )
え、いや… カヲルの手の方が 綺麗だよ、 細くて長いし、… ( 自分の手は 、 なんとなくほんのり褐色で、 日本人の中学生の手、という感じだった。 けれどカヲル君の手は すらっとしていて、 少しひんやりしていた。 撫でられれば、手先が強ばってしまい、 歩き方まで ぎこちなくなりそうで、 歩幅をなるべくカヲル君に合わせて歩いて。 )
トピック検索 |