碇シンジ 2020-03-02 16:25:29 |
通報 |
__ でも、カヲル君の家に泊めてもらうなんて …… やっぱりちょっと申し訳ない気がするな。…… でも、何だか 友達… カヲル君の家に泊まれるなんて初めてだから 嬉しいよ。( 自分の些細な言葉。彼と話していると、ついつい弱音を吐いてしまう。そんな弱音を吐かせてくれるような安心感が、彼にはあった。一緒に居ると、時間があっという間に経ってしまう。これはきっと、彼といると時間なんか気にする余裕もない程に 楽しいからだ。でも、やっぱり申し訳ない。そんな感情が滲んで、眉を少し下げるように 苦笑を漏らしながらも …… でも、それでも。彼と一緒に居れる時間が増えるのが嬉しくて。友達。その言葉は自分が口にしたはずなのに、直ぐに慌てるように カヲル君と言い直した。彼は、友達だからおかしい事なんて無いのに。何故か、心が傷んだ。理由は、まだ分からないまま。蟠りのような違和感を覚えながらも、気付かないふりをして、その引っ掛かりから目を逸らした。しかし、彼が寝るのが勿体無いと 言えば 「僕も、勿体無いかも。」と 笑みを零した。……のだが、何処か含みのある言葉に 微かに 頬を染めて 、一瞬 彼の紅玉の瞳を見詰めたが ハッとして 目を逸らせば、誤魔化すように 笑った。赤らんだ頬はそのまま、)寝かせないなんて……カヲル君がそんな事しなくても、勿体なくて寝られないよ。(はにかみのような微笑みを滲ませつつ、「でも、カヲル君と一緒だと安心して、寝ちゃうかも。」と 。かけがいのないものだと云う言葉に、はは、と笑みを 浮かべ 笑い声を漏らせば )そんなに喜んでくれて、嬉しいよ。(素直に嬉しい告げながらも、行こうかと言われれば うん、と頷くのだが …… 握られた手に ドキッとする。でも、きゅっと軽く握り返した。この体温に、安らぎ以外の何かを感じているのは、自身も気づかないこと。)
トピック検索 |