透明カメラ 2020-02-06 15:40:18 |
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(了解致しました…!也の途中でも、何かありましたらお気軽にご質問下さいね。)
────ダダダッ…ズガンッ…
──…れか…た…けてっ!!
──…ぐぁぁっ!…
…煩い…一体何の音だ。
それに酷く眩しい、自分は目を瞑っている筈なのに。寝起きだからかうまく頭が働かず、自分がどのように眠りに入ったか思い出せない、酒でも飲み過ぎたのだろうか。
「…く……てっ!」
誰かの声がする、どうやら近くにいる様だ。
仕方ない、そろそろ起きよう、腕に力を入れる。すると、鈍い痛みが身体を巡った。怪我を…している?一体どうして…。
「…はや……きてっ!!」
身体が誰かに揺さ振られる。だんだんと意識が覚醒していくにつれ、嗅覚が強く反応し始めた。焦げた匂いと…何かが腐った匂い。重い瞼をゆっくり開けていくと、さらに眩しさが強まる。
「お願いだから、起き…っ!!はぁ、良かった…。」
まず視界に入ったのは、此方を心配そうに見つめる一人の女性。肩ほどまである濃い紺色の髪を後ろで束ね、凛凛しい瞳は安堵からか薄く閉じられていた。
彼女が着ているのは、黒い…装甲服。その所々が破け、腕には引っ掻かれた様な傷跡が。よく見れば顔にも血の筋があり、現状が穏やかなものではない事は直ぐに把握できた。だが…酷く記憶が曖昧で、自分の事すらしっかり思い出せない。一体俺は何をしていたのだろう…。
「立てる?此処も、もう保たないわ。私達も早く逃げないと…。」
そう言いながら此方に手を差し伸べる彼女、その反対側の手には、黒く光る大型の銃が握られていた。
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