名無しさん 2019-12-29 12:03:00 |
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■世界観■
電化製品よりは蝋燭の灯りがまだ浸透している時代のどこかの場所
路地裏で生きていた二人の身寄りのない子供が
とある施設に引き取られました
「可哀想に、人間なんかに酷い目に合わされて」
大きな手がこちらへ伸びてきます
「救ってあげようね」
目を覚ますと、口元に鋭い牙がありました
「紅い目は優秀な証拠だよ」
「蒼い目は忌み子の証拠だよ」
「紅い目は我々の誇りだから、しっかりと隠しておかなくては」
「蒼い目は我々の汚点だから、しっかりと隠しておかなくては」
理由は違いましたが
そうして二人は森の奥の教会に住むことになりました
救いを求めてやって来る人間に、紅い目と蒼い目の吸血鬼は手を差し伸べます
結末だけお伝えしましょう
その教会から帰ってきた人間はいませんでした
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