ふれんず 2019-12-13 15:47:39 |
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ええ、違うわ。
きっとミキはあたしの運命のひとなのよ。
(彼女の言葉を聞くとくすっと小さく笑い、自信満々に頷いて。
ミキは覚えていないだろうけれど、初めて登校したあの日。
緊張で呼吸が苦しくなり立っているのも辛く感じたのに彼女と一瞬だけど目が合った瞬間、緊張が解けて無事に自己紹介を済ませることができた。
思えばあのときから既に、あたしはミキに惹かれていたのだと思う)
い、いくらはしゃいでいるからといって、あたしもそこまで子供じゃないわ。
(噴水に近づきながらミキに水遊びはダメだと釘を刺されるとギクッとして。
そんなつもりはないと強がりを言いながらも少し残念に感じていて。
円形の池の真ん中に放射状に水を噴き上げる噴水が設置されてあり、池の縁に立つと風に舞った水しぶきが微かに二人の髪や頬を湿らせて。
初夏の日射しが水面で反射してキラキラと揺れる様子を飽きることなくじっと見つめ)
……綺麗ね。
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