ふれんず 2019-12-13 15:47:39 |
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(ミキのもとを離れるとどこへともあてもなく校舎の廊下を歩いて。
歩きながら、ミキの言うようにたかが間接キス、しかも同性どうしでのことに大げさに騒ぐ自分が間違っている、感覚がおかしいのだろうかと思い返して。
でも…
例え自分がおかしいのだとしてもあのとき感じたドキドキは紛れもなく自分の本心だし、なによりミキのいない学校生活などもはや考えられなくなっていて。
戻ったら彼女に謝って自分がおかしかったと伝えよう。
どんな形であれミキがそばに居てくれさえすればそれでいい、それで充分だと思って)
…あら、ここはどこかしら?
(いつの間にか学校のまだ来たことのない場所に来てしまっていたようで。
どうやら運動部の部室が並んでいる場所のようで、ぎりぎりまで朝練をしていた運動部員らしき生徒が慌てて教室に向かって駆けていくのとすれ違って。
自分も早く教室に戻らないとと思い、踵を返そうとしたそのとき壁の向こう側から聞こえてきた声に足が止まって)
「秋月が連れてきた新しいマネージャー、先輩よりも先に秋月にドリンク渡してましたよね。
礼儀が分かってませんよね」
「あーゆーことを見過ごしたらますます秋月が調子にノるからな、一度部内の上下関係をびしっと分からせてやらないとな」
(壁越しで顔は見えないけれど、どうやら陸上部の部員のようで。
さっきの自分の軽率な行動でミキに迷惑がかかるのではと思うとがくがくと足が震えて息が苦しくなり、逃げ出そうと考えてしまい。
でもミキのことを考えると逃げてはダメだと思い、なけなしの勇気を総動員して壁の向こう側に足を踏み出して)
あ、あの…
立ち聞きしてすみません!
さっきの行動はあたしが勝手にやったことでミキには関係ありません。
今度から気を付けますから、ミキにだけは手を出さないでください。
お願いします!
「あ?
さっきのマネージャーか?
分かってるならいいんだ、今度から気を付けろよ」
(二人がその場を立ち去るとへなへなと腰が抜けてしまい。
でもとりあえずミキに迷惑をかけずに済んだと思うとホッと胸を撫でおろして。
よろける足で立ち上がると始業時間ぎりぎりに教室に戻り、精いっぱい何事もなかったような顔でミキの前の席に座って)
(/長くなってしまってスミマセン。
勝手に話を作ってしまいましたが大丈夫でしょうか?)
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